面接対策について再び考えてみた

 

以前にも書いたことがありますが、ずばり、面接/面談とはコミュニケーション場なのです。

志望動機がどうとか、自分の強みがどうとか、まあ面談でも聞かれるとは思いますが、その内容はエントリーシートなりにも書いてあります。「面接」というとどうしても身構えてしまうものですが、面接を「質疑応答の場」あるいは「自己PRの場」と考えてしまうのは違います。

面接は面接官との会話が成立し、コミュニケーションが取れればそれで良いのです。

例えば、面接官が「あなたの強みは何ですか?」と質問した際に、「はい、私の強みは○○です。私は子供の頃から・・・。」と1分も2分も「回答を述べる」人がいます。よくあるケースであり、面接官も慣れてはいるのですが、コミュニケーションあるいは会話という観点から見れば、不自然だと思いませんか。

 「そうですね、敢えて1つ挙げれば忍耐強いことだと思っています。」 「何か具体的なエピソードはありますか?」 「はい、古い話になりますが、小学生の時にこんなことがありました。・・・」「なるほど、敢えて1つとおっしゃいましたが、他の強みは何ですか?」 このように会話として流れていくのが望ましいです。

ちなみに、この例の場合には、次の質問が「他の強み」に来る可能性が高いということはもちろん意識した上で、「敢えて1つ」と言っています。初対面の人との会話ですので、自分の言いたい話題に誘導しているわけですね。まあここまで意識する必要はありません。ようは、会話・コミュニケーションが成立するようにすれば良いのです。

 

どのような仕事においても、組織として仕事をするためには、コミュニケーション能力は必要です。

面接官が本当に知りたいのは、あなたにコミュニケーション能力が有るかどうかなのです。

 

[コンサルタント 松本 正明]